外壁塗装で使われる塗料には、約10年〜20年の耐用年数が設けられています。耐用年数を過ぎて寿命を迎えると、塗膜がはがれて外壁材の保護機能が失われ、外壁の素材を傷めてしまう原因になります。使用する塗料のグレードによって対応年数は変動しますが、少なくとも築10年、もしくは前回の外壁塗装から10年経ったタイミングで、一度専門業者に外壁の劣化をチェックしてもらうのが大切です。
本記事では、外壁塗装の耐用年数と塗り替えが必要な劣化症状、税務上の法定耐用年数を紹介しながら、アパートやマンションの場合の耐用年数についても解説します。
外壁の塗り替え時期かも...
法律上の建物と外壁塗装の耐用年数
耐用年数とは、固定資産が使用に耐えうる期間のことで、税法上の減価償却計算に使用されます。国税庁は、建物や構築物に対して、種類や構造に応じて耐用年数を定めています。しかし、外壁塗装は建物そのものではないため、建物の耐用年数とは別に考える必要があります。
建物の種類と耐用年数
国税庁が定める建物の耐用年数は、建物の構造によって異なります。例えば、一般的な住宅の場合、木造であれば22年、鉄骨造であれば34年、鉄筋コンクリート造であれば47年と定められています。これらの耐用年数は、建物の減価償却を計算する際に使用されます。外壁塗装は建物の一部ではありますが、建物全体の耐用年数とは区別して考える必要があります。
外壁塗装の耐用年数の考え方
外壁塗装は、建物全体の耐用年数とは異なり、使用する塗料の種類や施工方法、環境条件によって耐用年数が大きく変動します。一般的に、外壁塗装の耐用年数は10年から20年程度と言われていますが、これはあくまで目安です。高品質な塗料を使用し、適切な施工を行った場合、20年以上耐用年数が続くこともあります。逆に、安価な塗料を使用したり、施工が不適切な場合は、10年未満で劣化してしまうこともあります。外壁塗装の耐用年数を考える際には、塗料の種類や施工業者選びが非常に重要になります。
減価償却における外壁塗装の扱い
外壁塗装は、建物の維持管理に必要な修繕として扱われることが一般的です。そのため、外壁塗装にかかった費用は、基本的に修繕費として一括で経費処理することができます。ただし、外壁塗装によって建物の価値が向上した場合や、大規模な改修工事を行った場合は、資本的支出として扱われ、減価償却の対象となることがあります。税務上の扱いは複雑なため、税理士などの専門家にご相談することをおすすめします。
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外壁塗装の耐用年数は10年〜20年が目安
外壁塗装で使われる塗料の耐用年数は、使用する塗料のグレードによっても変動しますが、大体10年〜20年が目安です。新築住宅の場合には、築10年タイミングで外壁の塗り替えを検討する必要があります。普段の外壁の手入れや立地条件によっては、紫外線や風雨の影響を受け、塗料の寿命が縮む可能性も考えられます。
そのため外壁の劣化が目立つようになってきたタイミングで、外壁塗装業者に現地調査に来てもらい、塗り替えが必要な状態かどうかをチェックしてもらうと安心です。
使用する塗料の種類によって耐用年数は異なる
外壁塗装で主に使用されている塗料には、以下の4種類が挙げられます。
それぞれの塗料の耐用年数は記載している通りで、使用する塗料によって耐用年数に大きな開きがあることがおわかりいただけると思います。内壁塗装で最も人気なのはシリコン塗料で、耐用年数は7年〜15年が目安になります。ちょうど10年ほどの周期で寿命を迎える塗料なので、約10年単位で塗り替えを検討するのが合理的なのです。
関連記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう
外壁材と塗料との相性で寿命が延びることも
なお、同じグレードの塗料であっても、自宅の外壁材として何が使われているのかによっても、耐用年数は変わってきます。住宅に使われる外壁材には、窯業系サイディング・金属系サイディング・モルタルなどの種類がありますが、こうした外壁材の種類と塗料の種類の相性が良いほど、耐用年数が長くなる傾向にあります。
もし外壁塗装と同時に、外壁材の張り替え工事も検討している場合には、外壁材と相性の良い塗料について業者に問い合わせてみると効果的です。
関連記事:外壁材の種類はどれがおすすめ?サイディングの特徴や費用相場とともに解説
外壁塗装業者によっても耐用年数は変わる
外壁塗装を行うのは専門業者の職人ですので、実際に施工を行った業者・職人の技術力によっても塗料の耐用年数は変動します。外壁の塗装に失敗して施工不良を起こしてしまえば、塗り替えから1年で塗膜がはがれてしまう可能性もあります。手抜き工事を行う悪徳業者を選んでしまえば、本来の対応年数よりも寿命が短くなってしまうことも多いでしょう。
そのため外壁塗装を依頼する業者選びでは、資格の有無や過去の実績についても詳しく調べつつ、自宅の外壁を安心して任せられる業者を見極めることが重要なのです。
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関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは
外壁塗装の耐用年数は10年は早い?20年していないのはまずい?
外壁塗装の耐用年数は約10年が一般的ですが、塗料や使用環境によって変動します。耐久性の高い塗料を使用している場合や、紫外線や雨などによる影響が少ない立地環境の場合は、20年が経過しても問題ない場合もあります。フッ素塗料や無機塗料の場合、15年以上の耐用年数を持つため、10年で塗装し直す必要はありません。ただし同じ塗料でも耐用年数は建物の状況によって異なるため、10年が経過した時点で専門業者に点検を依頼しましょう。
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外壁塗装で30年耐用年数があるものはある?
外壁塗装の耐用年数は最長でも20年程度であり、30年持つものは存在しません。外壁材自体は30年以上持つものもありますが、外壁塗装に使用される塗料の中で耐用年数が30年を超えるものはほぼありません。大手住宅メーカーには30年の耐用年数を持つ塗料もありますが、一般的には30年が経過すると外壁の劣化が進んでしまいます。外壁だけでなく、建物の内部まで劣化が及んで雨漏りなどを引き起こす恐れがあるので、早めのメンテナンスが必要です。
住宅メーカーによる外壁塗装の耐用年数の違いについて
外壁塗装の耐用年数は、住宅メーカーによって違いがあります。特に大手メーカーが開発している塗料は、高品質な素材と高い施工技術が使われており、耐用年数が長いのが特徴です。ここでは、大手2社の耐用年数の違いを紹介します。
ヘーベルハウスの外壁塗装における耐用年数
ヘーベルハウスの外壁塗装における耐用年数は、10~20年が目安です。これは一般的な塗料を使用した場合の目安であり、オリジナル外壁塗装材である「デュラ光」を使用した場合の耐用年数は30年です。デュラ光には長期耐用型光触媒コーティングが使われており、外壁についた汚れを雨で洗浄するセルフクリーニング効果があります。汚れが付着しづらく、紫外線による劣化も防げるため、メンテナンスコストの削減に役立ちます。
ダイワハウスの外壁塗装における耐用年数
ダイワハウスの外壁塗装の耐用年数は、10〜15年です。ダイワハウスには、業界トップクラスの30年初期保証があり、 保証満了時に所定の有料点検を受ければ保証期間も延長も可能です。
最長60年間の長期保証を受けられるのが魅力ですが、商品や契約時期によっては初期保証期間が異なるので事前に確認しておきましょう。
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外壁塗装はまだ早い?耐用年数を過ぎた時の劣化症状
外壁塗装の塗料ごとの耐用年数は前述した通りですが、年数以外にも外壁塗装の必要性を見極める方法があります。それは外壁の状態をチェックして、劣化症状が発生してないかを確認することです。ここでは外壁塗装のプロではなくとも調べられる外壁の劣化サインについて解説しますので、自宅の外壁でこれらの症状が現れてないかを確認してみてください。
- チョーキング現象
- ひび割れ・はがれ
- 金属部分のサビ
一つずつ順番にご紹介します。
チョーキング現象
チョーキング現象とは、外壁を手で擦った時に白い粉のようなものが付着する現象のことを指します。こうした症状が現れるのは外壁塗装の劣化のサインですので、近い将来に塗り替えが必要であると判断できます。チョーキング現象は、紫外線の影響で塗料に含まれている顔料が欠落してしまうことで起こる現象です。主に塗料の対応年数を迎える頃に発生する症状なので、外壁の塗り替えが必要なサインとしてよく知られています。
ひび割れ・はがれ
外壁材や塗膜にひび割れ・はがれが発生していることも、外壁の劣化のサインです。特に外壁材に大きなヒビが入ってしまうと、大規模な補修工事が必要になる可能性も出てくるので、早めにリフォーム業者や外壁塗装業者に問い合わせるのが大切です。そのまま外壁のひび割れを放置してしまうと、隙間から雨水が侵入し、雨漏りを起こして建材を傷める原因になってしまいます。
関連記事:外壁のひび割れは危険信号!ひび割れ補修の方法と費用
金属部分のサビ
外壁塗装の劣化症状は、外壁の金属部分のサビで判断することも可能です。外壁で使われている金属部分にサビが発生している場合、塗料の寿命を迎え、防水機能が失われていると判断できます。そのままサビを放置してしまうと、建物自体の寿命を縮めてしまう可能性もあるので、早めに専門業者のメンテナンスを受ける必要があります。
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減価償却で計上するメリット・デメリット
外壁塗装の費用は、税法上の減価償却の対象となる場合があります。減価償却とは、固定資産の取得にかかった費用を、耐用年数に応じて分割して経費として計上する会計処理のことです。ここでは、外壁塗装を減価償却で計上するメリットとデメリットについて解説します。
減価償却の対象となるケース
外壁塗装の費用が減価償却の対象となるのは、主に以下のケースです。
- 事業用物件:店舗や事務所など、事業に使用する建物の外壁塗装費用は、減価償却の対象となります。
- 大規模な改修工事:単なる塗り替えではなく、外壁の構造を大幅に変更するような大規模な改修工事を行った場合、減価償却の対象となることがあります。
- 建物の価値を向上させる場合:外壁塗装によって建物の価値が明らかに向上した場合、減価償却の対象となることがあります。
ただし、外壁塗装の費用が常に減価償却の対象となるわけではありません。修繕費として一括で経費処理できる場合もあります。税務上の扱いは複雑なため、税理士などの専門家にご相談することをおすすめします。
減価償却のメリット
外壁塗装の費用を減価償却で計上するメリットは、以下の通りです。
- 節税効果:費用を分割して経費計上することで、その年の課税所得を減らし、税金を抑えることができます。
- 資金繰りの安定:高額な費用を一度に計上するのではなく、数年にわたって分割して計上することで、資金繰りを安定させることができます。
減価償却のデメリット
外壁塗装の費用を減価償却で計上するデメリットは、以下の通りです。
- 事務処理の煩雑さ:減価償却の計算や帳簿への記載など、事務処理が煩雑になります。
- 初期の負担:減価償却は、費用を分割して計上するため、初期の経費計上額が少なくなり、節税効果を実感しにくい場合があります。
これらのメリットとデメリットを比較検討し、ご自身の状況に合わせて、減価償却を行うかどうかを判断しましょう。
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外壁塗装の耐用年数に注意!劣化症状を確認して早めの相談を
外壁塗装の耐用年数は、使用する塗料や外壁材との相性、施工を担当する業者の技術力などによって変動します。耐用年数を延ばして長期的に住み続けるためには、グレードの高い塗料を使ったり、定期的に外壁を掃除したりするのが有効です。
また、外壁塗装の寿命を迎えると、チョーキング現象やひび割れ・はがれといった劣化症状が発生することがあります。外壁の塗り替えを依頼する時には、年数だけではなく外壁の状態もチェックすることを忘れないようにしてください。本記事で解説してきた耐用年数を目安に、自宅の外壁の塗り替えを検討してみましょう。
外壁の塗り替え時期かも...









