2025-07-31 06:33:06 更新

瓦修理は自分でできる? 種類別の修理方法と業者選びのポイント

瓦修理は自分でできる? 種類別の修理方法と業者選びのポイント
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。累計65万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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屋根の瓦がずれたり、割れたりしていませんか?瓦屋根は日本家屋の美しさを保つだけでなく、住まいを雨風から守る重要な役割を担っています。しかし、長年の風雨や地震などの影響で、瓦が破損してしまうこともあります。瓦の修理を検討する際、「自分で修理できるのか」「業者に依頼すべきか」悩む方もいるのではないでしょうか。

この記事では、瓦の種類別に、ご自身でできる範囲の修理と、専門業者に依頼すべきケースについて詳しく解説します。また、業者選びのポイントや費用相場についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。瓦屋根のトラブルを解決し、安心で快適な住まいを取り戻しましょう。

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瓦の種類と特徴

自分でできる瓦の応急処置

自分で瓦修理をするリスクと限界

瓦修理を業者に依頼するメリット

瓦修理業者の選び方と注意点

瓦修理の費用相場と内訳

瓦屋根のメンテナンスと予防

まとめ|瓦の修理はプロに任せて安心を

瓦の種類と特徴

瓦屋根に使用される瓦には、様々な種類があります。それぞれの特徴を知ることで、ご自宅の瓦の状態を把握し、適切な修理方法を選択するのに役立ちます。ここでは、代表的な瓦の種類と、その特徴について解説します。

粘土瓦

粘土瓦は、粘土を主原料として高温で焼き上げて作られる瓦です。耐久性が高く、耐候性に優れているため、日本の気候に最適な瓦として広く使用されています。形状や色合いも豊富で、和風建築だけでなく、洋風建築にも調和します。

主な粘土瓦の種類

  • 本瓦(ほんがわら): 最も伝統的な瓦で、丸瓦と平瓦を組み合わせて葺きます。重厚感があり、格式高い印象を与えます。
  • J形瓦(Jがたがわら): 日本瓦とも呼ばれ、波状の形状が特徴です。本瓦に比べて軽量で、施工が容易です。
  • S形瓦(Sがたがわら): 洋風瓦とも呼ばれ、S字型の曲線が美しい瓦です。デザイン性が高く、洋風建築によく合います。
  • 平板瓦(へいばんがわら): フラットな形状が特徴で、シンプルでモダンな印象を与えます。軽量で、施工性が高いです。

セメント瓦

セメント瓦は、セメントと砂を主原料として作られる瓦です。粘土瓦に比べて安価で、大量生産が可能なため、高度経済成長期に広く普及しました。しかし、耐久性や耐候性は粘土瓦に劣ります。

スレート瓦

スレート瓦は、粘板岩を薄く加工して作られる瓦です。軽量で、施工が容易なため、屋根の軽量化に貢献します。しかし、耐久性は他の瓦に比べて低く、定期的なメンテナンスが必要です。

金属瓦

金属瓦は、ガルバリウム鋼板アルミニウムなどの金属を加工して作られる瓦です。軽量で、耐久性が高く、耐震性に優れているのが特徴です。デザイン性も高く、様々な建築様式に合わせることができます。

ご自宅の瓦の種類が分からない場合は、専門業者に調査を依頼することをおすすめします。瓦の種類を正確に把握することで、適切な修理方法を選択し、無駄な費用を抑えることができます。

関連記事:屋根材8種類の特徴|費用相場や安いもの、本当に適正な選び方を解説

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自分でできる瓦の応急処置

瓦がずれたり、割れたりした場合、放置すると雨漏りの原因になることがあります。雨漏りは、建物内部の腐食を招き、構造的な問題を引き起こす可能性があります。ここでは、専門業者に依頼するまでの応急処置について解説します。

瓦のズレの応急処置

瓦がずれている場合、以下の手順で応急処置を行います。

  1. 安全確保: 屋根に上る際は、必ず安全帯を着用し、滑りにくい靴を履きましょう。高所作業に慣れていない場合は、無理に行わず、専門業者に依頼してください。
  2. 瓦の位置調整: 周囲の瓦とのバランスを見て、ずれている瓦を元の位置に戻します。瓦が割れていないか確認し、必要に応じて交換します。
  3. 固定: 瓦が再びずれないように、瓦用の接着剤やコーキング材で固定します。

瓦の位置を調整する際は、無理に力を加えないように注意しましょう。瓦が割れてしまう可能性があります。

瓦の割れの応急処置

瓦が割れている場合、以下の手順で応急処置を行います。

  1. 安全確保: 屋根に上る際は、必ず安全帯を着用し、滑りにくい靴を履きましょう。高所作業に慣れていない場合は、無理に行わず、専門業者に依頼してください。
  2. 割れた瓦の撤去: 割れた瓦を慎重に撤去します。破片が飛散しないように注意しましょう。
  3. 防水処理: 割れた瓦があった場所に、防水シートやブルーシートを被せ、雨水の浸入を防ぎます。シートが飛ばされないように、テープや重りで固定します。

割れた瓦の破片は鋭利なため、怪我をしないように注意しましょう。

応急処置後の注意点

応急処置は、あくまで一時的な対応です。早めに専門業者に依頼し、本格的な修理を行うことをおすすめします。応急処置後も、定期的に屋根の状態を確認し、異常がないか確認しましょう。

ご自身での作業に不安がある場合は、無理に行わず、専門業者に依頼してください。

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自分で瓦修理をするリスクと限界

瓦の修理をご自身で行う場合、費用を抑えられるというメリットがありますが、同時に様々なリスクも伴います。ここでは、DIYで瓦修理を行う際のリスクと限界について解説します。

安全上のリスク

屋根の上での作業は、転落や落下などの危険が伴います。特に高所作業に慣れていない場合、重大な事故につながる可能性があります。また、瓦の破片や釘などで怪我をするリスクもあります。

技術的なリスク

瓦の修理には、専門的な知識と技術が必要です。不適切な修理を行うと、雨漏りの原因になったり、瓦屋根全体の耐久性を低下させたりする可能性があります。また、瓦の種類や構造を理解していないと、適切な修理方法を選択することができません。

瓦の調達のリスク

修理に必要な瓦を調達するのも、容易ではありません。同じ種類の瓦を入手するのが難しかったり、品質の悪い瓦を購入してしまったりする可能性があります。また、瓦の運搬も大変な作業です。

保証の問題

ご自身で修理した場合、メーカーや業者による保証を受けることができません。もし、修理後に不具合が発生した場合、すべて自己責任で対応する必要があります。

業者に依頼すべきケース

以下のケースでは、ご自身で修理せずに、専門業者に依頼することをおすすめします。

  • 屋根の勾配が急な場合
  • 高所作業に慣れていない場合
  • 瓦の種類や構造が分からない場合
  • 雨漏りがひどい場合
  • 瓦屋根全体の修理が必要な場合

安全面や技術面を考慮すると、瓦の修理は専門業者に依頼するのが最も確実な方法です。

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瓦修理を業者に依頼するメリット

瓦の修理を専門業者に依頼することで、安全かつ確実に修理を行うことができます。ここでは、業者に依頼するメリットについて詳しく解説します。

安全性の確保

専門業者は、高所作業に関する専門的な知識と技術を持っています。安全帯やヘルメットなどの安全装備を着用し、安全に配慮した作業を行います。また、万が一の事故に備えて、損害賠償保険に加入している業者も多いです。

確実な修理

専門業者は、瓦の種類や構造を熟知しており、適切な修理方法を選択することができます。専門的な技術と経験に基づいて、瓦のズレや割れを確実に修理し、雨漏りの再発を防ぎます。

瓦の調達

専門業者は、瓦の専門業者とのネットワークを持っており、修理に必要な瓦を迅速かつ確実に調達することができます。また、品質の良い瓦を選び、長期的な耐久性を確保します。

保証制度

多くの専門業者は、修理後に保証制度を設けています。万が一、修理後に不具合が発生した場合、無償で修理や再工事を行ってくれます。

無料診断

多くの業者が、無料で屋根の状態を診断してくれます。瓦の損傷状況や雨漏りの有無などを詳しく調査し、最適な修理プランを提案してくれます。

瓦の修理は、専門業者に依頼することで、安心かつ確実にトラブルを解決することができます。

関連記事:屋根瓦の修理費用の相場とは?補修内容ごとの料金とリフォームが必要な劣化症状

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瓦修理業者の選び方と注意点

瓦修理を業者に依頼する際、どの業者を選べば良いか迷う方もいるのではないでしょうか。ここでは、信頼できる瓦修理業者を選ぶためのポイントと注意点について解説します。

実績と評判

業者のホームページや口コミサイトなどで、過去の施工事例や顧客の評判を確認しましょう。実績が豊富で、顧客からの評価が高い業者は、信頼できる可能性が高いです。

資格と許可

瓦の修理には、特別な資格や許可は必要ありませんが、建築関連の資格(建築士、瓦葺き技能士など)を持っている業者は、専門的な知識と技術を持っていると考えられます。また、建設業許可を持っている業者も、一定の信頼性があります。

見積もりと説明

複数の業者に見積もりを依頼し、金額だけでなく、工事内容や使用する材料について詳しく説明を受けましょう。不明な点や疑問点があれば、遠慮なく質問し、納得できるまで説明を求めることが大切です。

保証制度

修理後の保証制度の有無を確認しましょう。保証期間や保証内容などを詳しく確認し、万が一のトラブルに備えましょう。

契約内容

契約前に、契約書の内容をよく確認しましょう。工事内容、金額、支払い方法、保証内容などが明確に記載されているか確認し、不明な点があれば、必ず業者に確認しましょう。

注意点

  • 訪問販売や電話勧誘には注意しましょう。
  • 極端に安い見積もりには注意しましょう。
  • 契約を急かされる場合は注意しましょう。
  • 不明な点や疑問点があれば、必ず業者に確認しましょう。

複数の業者を比較検討し、信頼できる業者を選びましょう。「外壁塗装の窓口」では、優良な瓦修理業者をご紹介しています。お気軽にお問い合わせください。

関連記事:屋根修理では悪質な訪問営業に要注意!費用相場と信頼できる業者の探し方

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瓦修理の費用相場と内訳

瓦の修理費用は、瓦の種類、損傷の程度、施工方法などによって異なります。ここでは、瓦修理の費用相場と内訳について解説します。

費用相場

瓦修理の費用相場は、以下の通りです。

修理内容 費用相場
瓦のズレ直し 1枚あたり5,000円~10,000円
瓦の交換 1枚あたり10,000円~30,000円
漆喰の塗り直し 1mあたり3,000円~5,000円
葺き替え 1平方メートルあたり15,000円~30,000円

上記はあくまで目安であり、実際の費用は、業者によって異なります。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。

費用の内訳

瓦修理の費用の内訳は、以下の通りです。

  • 材料費: 瓦、漆喰、防水シートなどの材料費
  • labor costs(人件費): 職人の人件費
  • 諸経費: 交通費、廃材処理費、養生費など

見積もりを依頼する際は、費用の内訳を詳しく確認し、不明な点があれば、業者に質問しましょう。

費用を抑えるためのポイント

瓦修理の費用を抑えるためには、以下のポイントに注意しましょう。

  • 複数の業者に見積もりを依頼する。
  • 工事内容を明確にする。
  • 不要な工事は行わない。
  • 補助金や助成金を利用する。

補助金や助成金制度については、お住まいの自治体のホームページなどで確認しましょう。

関連記事:【2025年最新】屋根修理で補助金・助成金は使える?申請方法から注意点まで徹底解説

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瓦屋根のメンテナンスと予防

瓦屋根を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが重要です。ここでは、瓦屋根のメンテナンスと予防について解説します。

定期的な点検

年に1回程度、屋根の状態を点検しましょう。瓦のズレや割れ、漆喰の剥がれなどを早期に発見することで、大きなトラブルを防ぐことができます。

清掃

屋根に落ち葉やゴミが堆積すると、雨水の流れを妨げ、雨漏りの原因になることがあります。定期的に屋根を清掃し、排水口や雨樋に詰まりがないか確認しましょう。

コケや藻の除去

屋根にコケや藻が発生すると、瓦の劣化を早めることがあります。高圧洗浄機などでコケや藻を除去し、瓦を保護しましょう。

漆喰の塗り直し

漆喰は、瓦の隙間を埋め、雨水の浸入を防ぐ役割があります。漆喰が剥がれてきたら、早めに塗り直しましょう。

予防

瓦屋根を長持ちさせるためには、以下の予防策も有効です。

  • 耐震補強: 地震による瓦の落下を防ぐために、耐震補強を行いましょう。
  • 防水対策: 防水シートを設置することで、雨漏りを防ぐことができます。
  • 遮熱対策: 遮熱塗料を塗布することで、夏場の屋根の温度上昇を抑えることができます。

定期的なメンテナンスと予防を行うことで、瓦屋根を長持ちさせることができます。

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まとめ|瓦の修理はプロに任せて安心を

この記事では、瓦の修理をご自身で行う場合のリスクと、専門業者に依頼するメリットについて解説しました。瓦の修理は、安全面や技術面を考慮すると、専門業者に依頼するのが最も確実な方法です。

信頼できる業者を選ぶためには、実績や評判、資格や許可、見積もり内容などを比較検討することが大切です。「外壁塗装の窓口」では、厳選された優良な瓦修理業者をご紹介しています。お気軽にお問い合わせください。

瓦屋根のトラブルを解決し、安心で快適な住まいを取り戻しましょう。

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